2006年9月20日水曜日

万年筆のペンケース・・・

昨日まで大丸藤井セントラルでペンクリニックを行っていたセーラーの長原幸夫さんがお店に立ち寄ってくれました。
先日の北ペン倶楽部の会合でお見せした首からのぶら下げ型の一本ケースをお使い頂くことになりました。



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気にいって頂けたようでご満悦のご様子です。


















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こちらは一年ほどお使い頂いている、ディアを使った巻きタイプの6本差しです。
蒔絵の万年筆など眼福です。



このタイプは当初、大丸藤井セントラルのF氏からご依頼がありお作りしたものなのです。
その時にはフラップは上からかぶさる部分だけでした。出来上がった物を長原さんがご覧になり、横からのフラップも有った方がより良いですよとアドバイスを下さり、今の形になりました。









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巻いたときの収まり具合も、お使い頂いてかなり馴染んできているようです。







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今回お持ち頂いた、ぶら下げ型の1本ペンケースです。
シボリで成型し、コバは出さずに背部分は入れ駒で作ることにより横幅を抑えたすっきりとした形にしています。





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ちなみに、これらが先日の北ペン倶楽部の会合に向けて製作した4型です。基本的には同じ木型でのシボリ成型です。
茶の方は両方、コバ出しのタイプです。黒は背を入れ駒にしてあります。随分と印象が変わるものです。











良い機会なので、当工房で作っているペンケースを少し紹介いたします。
もちろん、これら以外にも作っていますしご注文に応じてフルオーダーも承っております。こういった製品の場合定番となっていく型の多くはお客様とのご相談が元になっています。







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上の方のオレンジ色のファスナータイプと緑色のフラップ型は、まぁ、わりと良くあるタイプとも言えます。
チョコ(閉まった状態)とキャメル(開けた状態)の2本差しはまだ田舎の工房にいた頃ぐらいから作っている型で、シボリで成型し、コバを出さずに拝み合わせで縫製した最初のタイプです。当初はメガネケースとして企画したのですが、その後シガーケースとペンケースとしてのご利用者が登場し今に至っています。2本差しにしろ1本差しにしろ、コバを出さずに仕立てた物は「貼り」のみで作った物以外は当時は見かけませんでした。
筒型の1本差しは2003年から企画し2004年の夏にリリースしたもので、先のメガネケースタイプの2本差しをご覧になったお客様からのご相談がきっかけで誕生しました。これらのシボリ成型で拝み合わせで作る筒状のペンケースは、かなりオリジナリティの高いものだと思っています。(ポシャりましたが2003〜2004頃で、この1本シボリケース自体を万年筆にしてしまう話しもありました・・・)
オレンジ色の4本差しもやはりシボリの立体成型です。ワイシャツの胸ポケットに収まるサイズなのです。その為にもコバを出さずに入れ駒でまとめてあります。そして後ろ側はジョッターになっておりメモが収められます。





2004年に最初に作った筒型のシボリの1本差しの画像がありましたので載せておきます。





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4 件のコメント:

  1. 目の毒目の毒>爆

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  2. ケース各種、いいでしょ (^^)
    長原さんのお持ちの蒔絵の万年筆も素晴らしかったです
    これなんか見たら、そっち方面も行ってしまわれるkentさんではないでしょうか・・・・

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  3. 駄目駄目。
    破産します。

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  4. 見るだけでもとてもうっとりします
    ただ、見てしまうと・・・・こわいこわい(笑い)

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